友人知人や通院しているお医者さんからのオススメ等のあてがなければ、
①ネットで口コミ検索し評価の高いところ
②臨床心理士・医師がカウンセリングを行っているところ
(もしくは口コミに「話をよく聴いてくれる」という内容があるところ)
最低限この2つの条件をクリアしている病院を強くおススメします。
初診ですることは以下の4つです。
①現在の症状の説明
どの時期・タイミングから症状が出現し、どの程度生活に困難が生じているか、言いたいことが抜けないよう事前に頭の中で整理しておく。
(辛い今は、問答する能力も欠如しているため、事前に症状を簡単に紙にまとめて「頭が働かずその場で言葉にするのが難しいので」とお医者さんに渡すと長時間の診察の負担が軽減される)
②現在の状態を診てもらい、必要な方向性を示してもらい、自分の今を知り安心を得る
②薬をもらい、何に必要なものか説明を受ける
③会社・学校を休むために必要な診断書をもらう
④次回以降の診療の進め方とカウンセリング等の申込・予約をする
もし、初診の段階でこちらが納得するまで説明してくれない(説明を拒む・頭ごなしに「言われたまま
薬を飲んでおけばいい」と一方的なコミュニケーションしかとれない等)不信な点がある場合は、その
お医者さんはこれっきりにしましょう。セカンドオピニオンなど経由せず、直接別のお医者さん
(病院)に通うことを強くおススメします。(※注 紹介状必要な場合有 下記詳細記載)
病院を選ぶ際に参考になる細かな内容を以下に記載しますので、
文字が読める程度の症状の場合はぜひ参考にして下さい。
カウンセリングのない精神科・心療内科は、同じような症状の患者に、画一的に抗うつ薬・抗不安薬を出し、続けて通わせようとするケースがある
➥あなたの症状に応じて、段階を追って減薬を目指す病院かどうかを見極めることが大切
よく、一度精神科に通い向精神薬等を処方されると薬漬けになり戻れなくなるという話が一人歩きして
いますがこれは間違いです。正しくは、当てはまる病院と当てはまらない病院があるため、その時に
応じた適切な内容・量を処方してくれる、自分に合う病院・お医者さんを見つけることが重要です。
実際、現在の辛い症状には、薬でいったん症状を取り、今の状態を楽にすることが最優先です。
この最初の薬を拒否し続けることで、更に病状が悪化し、取返しのつかないことになることも
あるので、自己判断で薬を飲まないということはやめて下さい。
初回診察時に、お医者さんに辛い症状を伝えると同時に、精神疾患の薬に抵抗があることを話します。
そうすると、患者の不安を解消するために、どのような症状のために必要な薬か、スムーズにいけば、
どのようなスケジュールで減薬できそうかを説明してもらえると思います。
病院を正確に判断する口コミの基準とは
口コミを判断する基準として、お医者さんも人なので、合う合わないという観点から個人の見解だけを
述べている口コミだけでは判断できません。お医者さんが複数人で担当している病院もあるので、同じ
病院でも別の先生は自分に合う可能性もあります。
客観的に良いと判断できる基準は、「話をよく聴いてくれる」「一定の診察時間を設けてくれる」
という内容の口コミがあるかどうか。この基準をクリアできている病院は、実際にもきちんと対応して
くれる病院が多い印象でした。
変わったキーワードでいえば、「薬」や「減薬」と検索し、そのお医者さんの薬の出し方の傾向を探る
こともできます。(これは一定期間通院し、自分の出されている薬の種類や効果がわかっている段階で
ないと判断が難しいと思います。)
薬関連の口コミで参考になるのは「ここの病院で薬を大量に出されすぎていて良くならず、他院で薬を
減らしてもらって状態が安定した」という内容です。このような記載のある口コミは稀ですが、通院で
は、お医者さんの処方を注意深く追っていくことが重要です。処方される薬を、あなたの症状に応じ
て、段階を追って薬を調節してくれる病院かどうかを見極めましょう。
最初の数回は丁寧に応対するも、患者が定期的に通院することがわかると、診察時間を短縮し、同じ種類・量の薬を出し続けるケースがある
薬が増えることへの抵抗等を伝えても、説明もそこそこに、一方的に種類や容量を増やしていくようで
あれば、転院を検討してみるのも手です。
本当に今の自分に必要な薬か、都度納得できる説明をしてくれる、向き合ってくれるお医者さんを選び
ましょう。良いお医者さんであれば、薬が今の症状になぜ必要なのか、納得するまで説明してくれま
す。また、状態によっては、相談することで、依存性が高い薬を依存性が低めの他の薬で試すことを提
案してもらえることもあります。
どのような病院か、調べられないほど体調が悪い方もいると思います。
その場合は、家族や知人に代わりに調べてもらって下さい。
精神的疾患の寛解には、自分の「良くなりたい」という気持ちも大切ですが、専門的に患者と共に伴走
してくれる病院の内容次第で、治療の期間も変わってきます。
知人に自身の精神的な辛さを訴えることに抵抗感のある方も多いと思いますが、病院選びはあなたの治
療の重要なポイントです。
まずは周囲の信頼できる人にだけでも甘える練習として、
病院選びに部分的にでも協力してもらいましょう。
※転院の際の注意事項※
そのまま病院を訪ねても診察してもらえず、前の病院からの紹介状を持参しないと受け付けてくれない
がほとんどです。まずは通院してみたい病院に電話をして、受診するのに必要なもの、利用手順を確認
します。
合わなかったお医者さんの紹介状など必要ないと思うかもしれませんが、
どのような診断からこの薬を服用する経緯に至ったのか、最初何が一番辛いと訴えていたか等、専門的
な視点で患者の情報を共有することで、新しい病院でより良いアプローチを検討してもらえる手がかり
になります。紹介状は基本的に必須だと思ってください。
ただし、初回受診のみで、処方された薬も飲まない段階で別の病院を受診する場合は、個人的には紹介
状が無くても大丈夫だと思っています。
というのも、病院の受付の方は「一度別の病院を受診した」と聞くと紹介状がないといけないというマ
ニュアルで診察をはねてしまうからです。通いたくない病院に、再度診断書のために受診し、2週間ほ
ど待ち、3000円ほどの紹介状の料金を支払う羽目になります。初回受診のみで薬も服用せず転院を希望
する場合に、新しい病院に問い合わせる際は、伝える内容に十分注意しましょう。
これまで薬の処方のみのアプローチの病院の場合について記載してきましたが、このような種類の病院
では、今悩んでいること自体には深くアプローチしてもらえないのが実情です。まだ会社や学校に通え
ている段階であれば、必要な薬を短時間の診察で処方してくれる所はメリットでもありますが、
見方を変えれば、精神的な病気に対し、短絡的な治療の場合は薬を飲み、症状を落ち着けるという対処
療法でしかなく、病院に通い続けることになります。
根本治療に繋げるにはどうしたらよいのでしょうか。
今の辛さ、悩みを取り除いて、根本治療を行うにはカウンセリング
薬のみを処方する病院に対し、カウンセリングに重きを置いている病院だと、患者の気持ちの部分に
フォーカスして向き合ってくれることが多い印象です。医師の診察と別に臨床心理士がカウンセリング
を担当している病院は、医師に話した内容が臨床心理士に伝わっているかが大切です。きちんと連携が
とれており、症状と気持ちの両輪にアプローチしてくれる病院を選びましょう。
カウンセリングの種類にも、様々なものがあります。
次回以降はそれぞれのカウンセリングの特徴を一つずつ紹介していきます。
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